奈良の采女神社で縁結び!御朱印はないけど年に1度の采女祭で恋愛成就

恋愛成就・縁結びの神社、采女神社は春日大社の境外末社です。ご祭神は采女命で、猿沢池の目の前にあります。

基本的に土日しか参拝できず、不定期ですがお守りやおみくじの授与もしています。残念ながら御朱印は授与していませんが、年に1度の采女祭は一見の価値ありです。

この記事では、采女神社の恋愛にまつわる話から采女祭りについて、縁結びのお守りやおみくじの種類などをお伝えします。

采女神社と猿沢池!悲しい恋の物語

悲しい恋の話をする前に、物語の舞台の説明をさせていただきます。


▲采女神社側からみた猿沢池

物語の重要な場所である猿沢池です。奈良時代のお話なのでビルやホテルなどなく、もっと向こうまで見えていたと思います。

春日大社の一之鳥居も見えていたかもしれませんね。

この写真からは見えませんが、近隣には猿沢池の北側(左側)に興福寺、北西側(前方の左側)に東大寺、東側(前方側)に春日大社があります。


▲猿沢池から采女神社をみる

ちょうど柳で見えませんが、猿沢池の向こう側にある天平ホテルの前に采女神社があります。


▲本殿は猿沢池を背にしている

采女の悲しい恋

猿沢池の北西側のほとりに小さな神社、采女神社があります。

采女とは、天皇の給仕(お世話や雑務)をする女性のことですが、大和物語によると、奈良時代に天皇から愛されていた采女が、天皇からの愛がなくなったことを悲しみ、猿沢池に身を投げてしまいます。

その霊を鎮めるために建てられたのが采女神社です。

池に背を向ける理由

ですが身を投げ入れた池を見るのは耐えられないと、一夜のうちに社を後ろ向きにした伝説があります。采女神社が猿沢池に背を向けているのはそのためです。

大和物語とは
平安時代前期までに書かれた歌物語で貴族の和歌が中心。

采女のために歌を詠む天皇


▲謡曲「采女」と采女への哀悼歌

大和物語には、采女が猿沢池に身を投げたことを知った天皇が、自ら池に出向き人々に歌を詠ませた。とあります。

歌人である柿本人麻呂が歌を詠んだときに、つづけて天皇も歌を詠みました。

柿本人麻呂が詠んだ歌

我妹子が寝くたれ髪を猿沢の池の玉藻と見るぞかなしき

(訳:あのいとしい乙女のみだれ髪を猿沢の池の藻と見るのは悲しいことだ。)

天皇が詠んだ歌

猿沢の池もつらしな我妹子が玉藻かつかば水もひなまし

(訳:猿沢の池を見るのは恨めしい。あのいとしい乙女が池に沈んで藻の下になっているのなら、いっそ水が乾いてしまへばよかったのに。)

中秋の名月の采女祭


▲猿沢池にある采女祭の碑

中秋の名月(9月~10月ごろ)に行なわれる采女神社の例祭で、采女の霊を鎮めるために始まったとされています。

祭の内容は、王朝貴族が七夕の夜に、秋草で飾った花扇を御所に献上し、庭の池に浮かべて風雅を楽しんだ古事によります。

七夕について
七夕は俳句では秋の季語です。

花扇とは
7種の草花を束ねて扇の形に作られた花束。

祭の内容と日程

奈良人

令和元年の中秋の名月は9月12日(金)です。

宵宮祭
中秋の名月の前日に行ないます。

17時~ 神事(采女神社)

本祭
中秋の名月の当日に行ないます。

17時~ 花扇奉納行列(JR奈良駅~猿沢池)
18時~ 花扇奉納神事(采女神社)
19時~ 管絃船の儀(猿沢池)

※年によって変わる可能性があります。

花扇奉納行列(17時~)

▲画像左側が町を練り歩いている場面

秋の七草で作られた花扇(2mほどの大きさ)と一緒に、天平衣装を身につけてて市内を練り歩きます。

以下の人達などが歩きます。

  • 数十人の稚児
  • 御所車に乗った十二単姿の花扇使
  • 福島県郡山市(姉妹都市)のミスうねめ
  • ミス奈良

※福島県郡山市にも采女の物語があり、姉妹都市の提携を結んでいます。

稚児とは
社寺で、祭礼・法事の行列に着かざって参加する子供。

花扇奉納神事(18時~)

春日大社神官による厳かな神事の後、花扇が奉納されます。

管絃船の儀(19時~)

雅楽(南都楽所が演奏)の演奏の中、花扇・花扇使・ミスうねめ・ミス奈良が乗った2隻の船(龍頭鷁首の管絃船)が、猿沢池に浮かんでいる流し灯籠(40個くらい)の間を進みます。

そして最後に、花扇を池の中へに投じます。

雅楽とは
中国から朝鮮半島に伝わり、そして日本に伝えられ独自のものになった音楽。世界最古のオーケストラと言われている。宮廷や神社や寺院で演奏された音楽。

船は龍頭鷁首の管絃船とは
龍頭(りょうとう)とは龍の頭で、鷁首(げきしゅ)とは中国の想像の水鳥です。龍頭鷁首とは船首に、それぞれの首を形どった二隻一対の船。
 
管絃船(かんげんせん)という言葉が、奈良市観光協会サイトで使われていますが、言葉の意味は探しても見つからなかった。
 
ただし、管絃とは楽器の総称として使われるので、楽器が乗っている船と推測できます。
 
>>奈良市観光協会サイト(采女祭)


▲動画「采女祭 奈良市(産経新聞)」

雅楽が流れる中、猿沢池を船でまわる様子の動画です。

采女神社のお守りやおみくじ

采女神社でいただける、恋愛系のお守りやおみくじは3種類です。

  • 采女えんむすび守
  • 恋みくじ
  • 糸うらない

いつでも授与しているわけではなく、采女祭など神事の時が多いようです。

采女えんむすび守

ピンクの袋にピンクの文字で「えんむすび」と書かれています。恋愛アイテム度100%のお守りです。

恋みくじ

恋の歌・愛情運・占いの結果の3つが書かれています。

占いの結果は、星座・血液型・年齢差・十二支・方位・待ち合わせ・縁談・結婚・学問、についての結果が見れます。

糸占い

月明かりで針に糸が通れば願いが叶うと言われています。中秋の名月の采女祭の日には、猿沢池の周りで糸を通す姿を見かけるかもしれません。みなさんの願いが叶うと良いですね。

采女神社の境内紹介

▲東側からみた采女神社

▲北側からみた采女神社

基本的に、土日しか参門は開いてません。土日でも開いてない時があります。今回行ったのは金曜だったので閉まってました。

▲猿沢池に背を向けている本殿

門の隙間から撮影するのが大変でした(笑)

▲采女神社の歴史

▲おみくじ掛

本殿の下におみくじ掛があります。

▲絵馬所

絵馬所は授与所の西側です。

基本情報

住所 奈良県奈良市樽井町
電話 0742-22-7788(春日大社)
電話 0742-30-0230(采女祭保存会)
※奈良市観光協会内 ※平日のみ

【注意】参拝時間や曜日など

曜日

基本的に土日しか参拝できません。僕は平日に行ったのですが参門や授与所が閉まってました。また土日でも確実に開いているわけではなく、参拝できない時もあります。

時間

時間も決まっていないらしく、だいたい朝から夕方くらいとのこと。もしかしたら昼からとか、昼過ぎには参門が閉まるなんて事もあるかもしれません。

授与所について

参門が開いていて参拝できても、授与所が開いていないとお守りやおみくじはいただけませんので注意して下さい。

采女祭の時

ただ中秋の名月の采女祭の時は、確実に朝から晩まで開いています。

奈良人

絶対に采女神社に参拝したい方は、電話をして確認してから行かれる方が確実です。

アクセス

近鉄奈良駅から徒歩約5分
JR奈良駅から徒歩約15分

まとめ

采女神社は恋に特化した神社です。お守りやおみくじもあるのですが、参門が開いているのが基本的に土日です。それも確実に開いているとは言い切れません。

また参門は開いているけど授与所が開いていない可能性もあります。

年に1度、中秋の名月に行なわれる采女祭の時は、朝から晩まで開いていますので、采女神社が気になる方は参加してみてはいかがでしょうか。

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